【転勤・移住向け】盛岡での一人暮らしのリアル|生活費・冬・街の雰囲気を解説

盛岡に転勤して感じたリアルな暮らし。

九州出身が2年半住んでわかったこと。

私は生まれも育ちも福岡県北九州市です。

雪はほとんど降らず、冬でもわりと過ごしやすい気候の土地です。

そんな私が社会人1年目で、いきなり岩手県盛岡市へ2年半ほど暮らすことになりました。

「東北に住むなんて想像できない」

「寒そう…」「遠すぎない?」

周りからはそう言われましたし、自分でも不安がゼロだったわけではありません。

でも、いざ暮らしてみると、盛岡には

「都会すぎず、田舎すぎず、落ち着いて自分のペースで過ごせる暮らし」がありました。

この記事では、

「盛岡に住んだことがない人が、実際の暮らしをイメージできる」

そんな視点で、街の雰囲気や生活費、冬の様子などをお伝えします。

なぜ盛岡に住むことになったのか

結論から言うと、新卒で入社した会社の配属先が盛岡だったからです。

配属地は事前に希望を出せる仕組みがあり、

「盛岡と富山、どちらが良い?」

そう聞かれた時、迷いなく「盛岡です」と答えました。

というのも、もともと私は東北に興味がありました。

学生時代に寝台特急「あけぼの」に乗って青森まで行ったことがあり、
その時に出会った空の色や空気の冷たさ、落ち着いた街の佇まいが、どこか心に残っていました。

「九州とは真反対の土地で暮らしたら、自分はどう変わるんだろう」

そんな気持ちが、私の中にずっとありました。

周囲からは、

「わざわざそんな遠くに?」

という反応が多かったですが、

私にとっては

“旅が始まるような感覚” の引越しでした。

盛岡で暮らした部屋と生活環境

私が住んでいたのは、盛岡駅から徒歩10分ほどのワンルーム。

約31㎡で、一人暮らしには少し余裕のある広さです。

  • 家賃は45,000円(社宅契約で実際は6万円相当)
  • 家具はほとんど実家から持ち込んだ
  • 中心部だけれど夜は驚くほど静か

盛岡という土地は、とても心地よかったのを今でも覚えています。

実家から持ってきた家具が部屋にあると、

「知らない土地で暮らす不安」が少し和らぎました。

一人暮らしを始めたばかりの頃の、あの少し緊張した空気と、

それを包み込む静かな部屋の感じが、今でも思い出せます。

街の雰囲気|盛岡は「静かに暮らせるおしゃれな街」

盛岡に着いた初日、アパートへの道を交番で尋ねました。

そのときに聞いた東北訛りが、とても新鮮でした。

「ああ、本当に遠いところに来たんだな」

そう実感した瞬間でした。

そして暮らしてみると、盛岡は意外にもおしゃれな街です。

  • 菜園エリアには雰囲気のいいスタバやカフェ
  • 駅ビル「フェザン」には食料品から雑貨まで揃って便利
  • 歩いて生活が完結するちょうど良いコンパクトさ

特に私は、菜園のスタバが好きで、

休みの前日になると抹茶クリームフラペチーノを飲みによく通っていました。

思考が澄んでいくような、ちょうど良い空気がありました。

盛岡の冬|しびれる寒さだけれど、美しくて好きだった

盛岡の冬は「寒い」では足りません。肌に刺す寒さです。

外へ出ると空気が張りつめていて、吸い込んだ息が冷たさで胸に響きます。

ただ、私はその冷たさがけっこう好きでした。

空気は澄んでいて、冬の夜はいつも少しだけ特別な感じがするんです。

アパートには「水抜き栓」がついていましたが、

結局、水道が凍結することはありませんでした。

「寒さが不安」という方へ伝えるとすれば、寒さは慣れます。

ですが、手袋・耳当て・暖かい靴下など防寒対策は必須です。

休日の過ごし方

休日は、こんな感じでした。

・菜園のスタバでコーヒーを飲みながらまったり
・土日はジムで体を動かす
・スーパーは「ベルプラスワン」へよく通った
・駅ビル「フェザン」でウインドウショッピング

そして、時々 サッカーのグルージャ盛岡(現:いわてグルージャ盛岡) の試合を観に行きました。

大きなスタジアムではないけれど、

地元サポーターの声援がまっすぐ届く、あたたかい空間でした。

盛岡の食文化も魅力

盛岡といえば、三大麺。

  • じゃじゃ麺
  • 盛岡冷麺
  • わんこそば

どれも個性的で、地元の食文化として根付いています。

特に、じゃじゃ麺はクセになります。

食べたあとに「ちーたんたん」をする流れを初めて体験したときは、

「ああ、こうやって食文化って受け継がれていくんだな」と感じました。

好き嫌いは、分かれるかなと。

最初はいまいちでしたが、何度か食べているうちに好きになってくるやつです。

じゃじゃ麺

 

盛岡冷麺

盛岡は「落ち着いて自分のペースで暮らせる街」

この言葉に尽きます。

都会ほどスピードは速くない。

そのあと東京に転勤したのですが、これめちゃくちゃ感じます。

でも、田舎すぎて不便ということもない。(盛岡駅の周辺、中心部は)

街の時間が、ちょうどいいんです。

人との距離感もやさしくて、

無理に干渉しないけれど、困ったら手を差し伸べてくれる。

静かに暮らしたい人には、すごく合う街です。

盛岡で暮らす人に向けて|家探し・引越しのポイント

駅徒歩10分以内は便利

通勤・買い物・外食がすべて完結します。

家具は無理に揃えすぎなくてOK

最低限+必要に応じて買い足すほうが、失敗しません。

引越し費用は比較したほうが安いです

私も当時知っていれば使っていました。

家具家電はネットが実は最強

実際に暮らしてみると、「必要な家電」は徐々にわかってきます。

  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • 掃除機

など

私は当時、実際に親と店舗に行って購入しましたが、

Amazonとかネットでいいと思います。

まとめ|迷っているなら、一度暮らしてみてほしい

盛岡の良さは、住まないとわからないタイプの良さです。

派手さはないけれど、確かにそこにある暮らしの心地よさ。

落ち着いた街で、自分のペースを取り戻したい人には、

本当に合う場所だと思います。冬は寒いけど。

もし「盛岡、どうなんだろう…」と迷っているなら、

その迷いごと、ぜひ一度来てみてください。

きっと、あなたにしか感じられない盛岡の良さが、そこにあります。