ブータン料理についてです。
日本人には、あまり馴染みがないと思いますが、ブータンは幸福度が高い国として知られています。
そんなブータン料理を食べてみたので、どんな食文化になっているのか調べてみました。
そんな方はぜひ参考にしてみてください。
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ブータンの基本情報
正式名称:ブータン王国(Kingdom of Bhutan)
面積:約38,394平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
人口:約77.9万人 (2021年:世銀資料)
首都:ティンプー(Thimphu)
民族:チベット系、東ブータン先住民、ネパール系等
言語:ゾンカ語(公用語)等
宗教:チベット系仏教、ヒンドゥー教等
ブータン料理の特徴
ブータン料理の大きな特徴は、なんといっても辛さです。
ブータンの代表的な料理に「エマダツィ」という料理があります。
これは、唐辛子をチーズで煮込んだ料理です。
ほかにもキノコを使った「シャモダツィ」や、カリフラワーを使った「コピダツィ」などがあります。
ブータン料理の主役である唐辛子は、多く出回る時期は生で出回り、冬場の品薄になる時期は、旬の時期に大量に日干しして作ったものが市場に出回ります。
年中手に入れることができます。
新鮮な唐辛子は、香辛料だけでなく、野菜感覚で食べることもあります。
唐辛子を使った薬味に「エゼ」というものがあり、ブータンでは、欠かせません。
トマトや玉ねぎ、サラダのようなものや料理、ご飯、モモなどにつける薬味のようなものがあります。
また、このエゼは、それぞれの家庭や地域によって様々です。
辛さが苦手な方には、食事のときに伝えれば辛さを抑えてくれたりするそうです。
ブータン料理:シャモダツィ

ブータン料理のひとつ、シャモダツィ。
キノコと唐辛子のチーズ煮込みです。
イメージとしては、チーズフォンデュを薄くして、サラサラした感じ。
クリーム系スープに近め。
辛さはあります。
ブータンの食生活
ブータンの食生活や食文化についてみていきましょう。
ブータンの主食
ブータンの主食は、お米です。
市場には、たくさんの種類のお米があります。
食事としてよく見かけるのは、「赤米」。
日本で一般的に食べられるお米は、ブータンでは、「ジャパン・ライス」と呼ばれています。
また、中央ブータンにあるブムタンという地方では、そばが栽培されており、「プタ」と呼ばれる蕎麦製の麺に唐辛子を加えて炒めたものや「クレ」と呼ばれる蕎麦生地を薄く伸ばして薄めのホットケーキのように焼いたものを食べます。
ブータンで食べられている肉類
ブータン料理には、牛肉、豚肉、鶏肉、魚のいずれも使い、干し肉を使うことも一般的。
また、地域によっては、ヤクの肉を使うこともあります。
伝統的なものとしては、豚肉と大根、唐辛子を味付けして煮た「パクシャパ」があります。
パクシャとは、豚肉の意味で、他に牛肉を使った「ノシャパ」などがあります。
肉に関する話題として、ブータンでは、肉無しの月や日が、ブータン暦に示され、その月、そして特定の日は、市場、小売店など市中では肉の販売が行われません。肉の販売はありませんが、レストランなどでは、肉のストックがある限り、肉料理は提供されます。
ブータンで食べられている魚類
魚は生魚、干し魚が市場で売られています。肉と同様、野菜と唐辛子で煮込んで食べます。
ブータンのお茶
ブータンでは、「スジャ」というバターティーや「ガジャ」というミルクティーもよく飲まれています。
ブータンのお酒
伝統的なお酒は、米や麦、トウモロコシなどを原料としています。
また、ブータン国産のウィスキーやビールなども多くが販売され、レストランなどでも飲めます。
ブータンで食べられているモモ
餃子のような食べ物。
小麦粉で作った皮に、野菜や肉、チーズなどの餡を入れます。
- ビーフモモ
- ベジモモ
- チーズモモ
などの種類あり。
また、蒸したモモ、油で揚げたモモ、焼いたモモもあります。
モモには、唐辛子を原料として作られた薬味を付けて食べます。
ブータン料理のまとめ
ブータン料理は辛さが特徴的で、唐辛子メインの食事だということがわかりました。